最近役に立ったお勧めの本

最近役に立ったお勧めの本。

1年位前に仕事で精神的に追い詰められたので、その関係の本が多い。

★は特に今でもよく読む。

 

<心の自己療法関係>
1.『なぜ、あなたのやる気は続かないのか』平本あきお 青春出版社
 →★目の前の仕事ができない時にオススメの良書。やり方が具体的で、分かりやすい。

2.『やる気が出ないとき読む本』菊入みゆき 東洋経済新報社
 →やる気が出ない時だけでなく、仕事が嫌だ、転職したい、などの時の自己分析に使える本。

3.『心を強くするストレスマネジメント』榎本博明 日経文庫
 →ストレスについて詳しく説明している。ソースを明確にしており、解説の信頼性が高い。
 
4.『森田式健康法ノート 心が強くなるクスリ』 大原健士郎 三笠書房
 →★エッセイ。心を元気にしてくれる名文。

 

4.1.『ずぼら瞑想』川野泰周 幻冬舎

 →簡単にできる、色々な瞑想のやり方を説明してくれる本。


<心をコントロールする方法論>
5.『神・時間術』樺沢紫苑 大和書房
 →★やることが具体的に挙げられていて、マニュアル人間である自分には、分かりやすかった。脳の観点から、仕事を効率的にこなす時間の使い方を解説している。
 
6.『脳にいいことだけをやりなさい!』マーシー・シャイモフ(茂木健一郎訳) 三笠書房
 →★様々な人々の幸せになるための実践法をまとめた本。科学の観点ではなく、古くからの智慧を独自の観点でまとめている。これも具体的な方法が多く、分かりやすい。

7.『ADHDサクセスストーリー』トム・ハートマン 東京書籍
 →ADHD(注意欠如・多動)という特徴を持つ人たちに向けた、生活の知恵・体験談集。


<仕事のコツ>
8.『たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく』鳥原隆志 中経の文庫
 →★インバスケット思考という仕事の思考方法の本。分かりやすく、かつ薄い文庫なので、役に立った。

8.1.『最強の優先順位』美崎栄一郎 かんき出版

 →★優先順位の決め方だけでなく、いかに仕事を効率化するかについて、具体的な方向性を説明してくれている。個人の仕事の効率化について本質的な方法論を提示してくれる本。

8.2.『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』飯野謙次 文響社

 →失敗学会を組織した著者が、過去の失敗例の分析から導いた、ミスを防ぐ具体的な方法の解説書。分かりやすく、方法論も豊富。

 

9.『どんな仕事も25分+5分で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』フランチェスコ・シリロ CCCメディアハウス
 →★集中して仕事をするために、時間を区切って仕事をする方法論。僕はこの実践にFocus To-Doというアプリを使っている。
 
10.『報告・連絡・相談は1分間でまとめなさい』斉藤一真 日本文芸社
 →★説明が分かりやすく説得力がある。タイトルにある通り、報告・連絡・相談のやり方を解説した本。
 
11.『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』グレッグ・マキューン かんき出版
 →目的のために、仕事は一番大事なものだけに絞り込む必要があることを説いた本。
 
12.『GRIT やり抜く力』アンジェラ・ダックワース ダイヤモンド社
 →努力が結果を出すには、目的意識・「意図的な練習」が影響することを解いた本。心理学の研究に基づいているので説得力がある。

 

12.1.『はじめてのプロジェクトマネジメント』近藤哲生 日経文庫

 →物語形式で読みやすい。プロジェクトの心構えが簡単に学べる。


システム開発とチーム論>
13.『スクラム・ブート・キャンプ ザ・ブック』 西村直人 他著 翔泳社(SHOEISHA)
 →システム開発アジャイル手法)の入門書だが、チームで成果物を作り出す仕事では進め方の本質は同じなので、制作などの他業種でも参考になるはず。
 
14.『チケット駆動開発』 小川明彦 他著 翔泳社(SHOEISHA)
 →システム開発では、最近は、各タスクをチケットという管理データとして扱い、ツールで管理することが多い。例えば、Office365にも「Planner」というチケット管理ツールが含まれている。
  このようなタスクの状況把握・管理の方法は、チームで仕事をする上で、他業種でも活用できると思うので、アイデアを得るための読み物として挙げておく。

★うみねこのなく頃に EP8-6巻

原作にない、ベアトリーチェの独白が語られる巻。
面白かった〜。

原作を読んだ時に、何かが決定的に足りない、と思っていたんだけど、
ベアトリーチェが自分の感情を吐露した語りが明かされないままだったことが、不満だったのだなあ、と今更気づいた。

EP7の語りがそうと言えばそうなのだけれど、そうではなくて、最終話でしっかりやることに意味があったのだ。
(もしEP7で本当に真剣にそれを語ったら、真実は何だったのかというEP8の縁寿の問いがそもそも成立しなくなる。)

できれば2年前に読みたかったけれど、親しい方々はご存知の通り、2年前はものすごく忙しかったからな、、、
それでも落ち着いてきた今、ようやく本当の意味での最終話が読めたことが、心からありがたいと思う。

★うみねこのなく頃に

サウンドノベルうみねこのなく頃に』。

連休なのでたまには、すごくやりたいと思っていたことをやりたい、と思い、
今回漫画版で、『うみねこのなく頃に』の6,7話を再読した。
(初見の時は原作サウンドノベルを読んだ。)

資産家の老人の家族が一堂に会す、孤島での会議を舞台にしたミステリー仕立ての作品。

正直、何年も、うみねこについて私は再読どころか、話題を避けてきた。

前半を読んだ時にあまりにも期待していた作品であったがゆえに、
最終話(と、その前の第7話)の、構成の冗長さ、そして盛り上がりの演出が物足りないことに、落胆を隠しきれなかった。

だが、「何年かしてから読めば、違う感想を抱けるのではないか」という感覚はあり、実際に今日までその時を待っていた。

最近、妻に漫画版の『ひぐらし』を何の気なしに勧めたら、意外と好評で、スクエニ漫画版の力というものを思い知り、ようやく自分も『うみねこ』も漫画でなら、再読できるのではないかと思えるようになった。

今日、第6話、第7話を再読して、「再読できて本当に良かった」と思えた。

うみねこは、原作の第7話・第8話については、演出のテンポにやはり難があると言わざるを得ない。
また、うみねこは自分が推理しているという感覚に酔うことが求められる作品である。
だが、そこまで推理に酔えるほど、考えながら小説を読む人間が、今どれだけいるか。。。私自身がそうでないのでどうしてもそう思ってしまう。
しかも、うみねこは普通の推理小説ではなく、おそらく正しくカテゴライズするならば、「物語をテーマにした物語」である。
(例えば、前に私が言及した中では、『紙葉の家』がそうであるし、日本では『ドグラ・マグラ』などはそうであろうし、このテーマの色が濃い作品について好きな人はもっとたくさんの例を挙げられるだろう。)

通常の主流な推理小説ジャンルの作品として楽しむものではないだろう。
だが、主流ではないからこそ、期待も高かった。。

今回読んだスクエニ漫画版 第7話は、その点、絵の表現であるからこそ、かなり分かりやすく表現できていた。
話そのものというより、やはり私は演出に不満があったのだ。

原作を読んだ当時の興奮を思い出すと同時に、それをようやく消化できた気がした。

良い連休の最終日であった。

★終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?

この作品の一番の良さは、語りの上手さ!
個人的には地の文の語りが上手くて面白かったラノベといえば『狼と香辛料』や『とある飛空士への追憶』なんだけど、『終末・・』は『指輪物語』以上に現実と異なる世界を語っているので、もちろんそういう意味ではまた別の種類の語りではある。
だが、特殊な世界を、豊富な用語で上手く巧みに描写するのは、異世界ファンタジーの醍醐味なので、そこが流れるように自然に語れているという点は素晴らしい。用語一つ一つの説明が味もそっけもない「だいたいこんな感じ」というアバウト説明だと、もうそれだけで読むの辛いので。。

設定としては、「人類絶滅後」というSFではそれなりに良くある世界設定。ただし、この作品はそのファンタジー版。映画にもなった『指輪物語』は、実は「人類以外の種族が滅びる前」という時代設定があるそうなので、あの話をずっと続けるとエルフやドワーフなどは次第に衰退していくことになると思うんだけど、それと逆のことが起こってしまった世界と考えればいいんだろう。
問題はその絶滅が劇的に起こったという点で、その点の探求については2巻以降に持ち越されるようだ。この作品(1巻)の主眼は、この時代の軍隊の「秘密兵器」と呼ばれる存在についてになる。

不可思議な状態になっているこの世界の居住地域、その住人、そして「秘密兵器」と、主人公の過去。
語られるたびに秘密が明かされていく流れになっていて、この1冊の満足度は非常に高かったです。
2巻以降も話は続くようなので、今後楽しみにしていますが、エピローグを除けばまずこの1巻で一つの物語になっているので、とりあえずこの本が面白かった、ということだけここに書いておきます。
結局、2014年の異世界ファンタジーベストは俺はこれかなあ。

★異能バトルは日常系の中で 9

この9巻は、まさに戦う少年の物語、という感じで、ジンと来る。
彼らそれぞれの、自分のかっこよさへの拘りゆえの苦闘で、実はまさに主人公・寿来の拘りと同じテーマであるところも面白い。